借金問題が起きた場合には、再発を防ぐために必ず、その根本原因についてよく考える必要があります。

自分に軽率な点や落ち度がなかったかを良く考えた上で反省をし、二度と多額の負債を作らない様に心掛ける必要があります。

浪費癖によるの場合

浪費癖が原因で多重債務となった方は、自分になぜ浪費癖があるのかから考える必要があります。

浪費癖のある人

虚栄心が強くて、身の回りを高価なブランド品で飾り立てたい、友達や知人に自慢するためや見栄を張るために高級車に乗りたい、そういった欲が多額の借金に繋がったのかもしれません。 そういった方は、基本的には自分の能力自体に自信がないのだと思います。 身の回りの品を高級品で固めるよりも、自分自身の能力を磨いた方がずっと安上がりで建設的な行動です。

高級品を持っている方は借金返済のために、質屋や専門買い取り店などへ売って現金に換えましょう。 そうすれば、お金が手に入るだけでなく部屋の中もすっきりするので一石二鳥です。 高級品を買うのを止めて、もっと自分に自信がもてる様にスキルアップのための自己啓発をする様にしましょう。

また、浪費癖のある方の中には、ショッピングで日頃のストレス発散するためという方もいると思います。 買物でストレスを発散してもお金が掛かるだけで、あまりメリットはありません。

仕事などでストレスを感じた場合は、近所の公園をジョギングするなどの運動をすると良いです。 ジョギングだと一人でもできるため時間を選ばずにいつでもできます。 また、ジョギングシューズとスポーツウェアを用意すれば良いので、お金をあまり掛けないで始めることができます。

運動をすると、体も鍛えられるし気持ち良い汗をかくと何をするにしても前向きに物事を考えることができるようになります。

連帯保証人などの他人の借金が原因の場合

借金返済の問題を抱え込んでいる方の中には、知人の借金の連帯保証人になったのが原因と言う方もいるでしょう。

その借金をした知人は夜逃げをしてしまって連絡が付かなくて、自分が借金の肩代わりをしなければならなくなったという状況です。 一番悪いのは借金を作って逃げたその知人ですが、安易に連帯保証人になった自分自身にも問題があると考えるべきです。

連帯保証人になるということは、借金をしたのと同じことだという認識不足だったのかもしれませんが、それは無知な自分を恥じるべきです。 第一、本当の親友であれば連帯保証人になって欲しいなどとは依頼してこないはずです。 債務の保証人になる場合は、借金を自分が立て替えることがあるという認識を持った上で、なる必要があります。

基本的には、金銭関連の保証人には絶対にならないということが重要です。

マンションを売って借金返済

母の弟が借金をしていました。 腰が据わらないというか、職業を転々とする人で、転職するたびに負債が増えるという感じでした。

そもそもの最初は今でいうブラック企業に勤めていたことが原因でした。 ノルマが達成できなければ自腹を切らなければならず、仕事の出来ない叔父は給料を稼ぐどころか赤字に陥ってしまったのです。

生活費のためにあちこちに少しずつ借金をするようになりました。 次に移った職場は個人経営の店の店員でしたが、折しもリーマンショックの頃で経営が厳しく、支払いが滞りがちでした。 そのせいもあってか、職場の先輩から「金を貸してくれ」と言われました。 断ればいいのにそれができず、50万円ほど貸したらそのまま逃げられました。

結局はその店もつぶれ、まともな職にありつけなくなった伯父は、どういうわけか自分の店を出そうと思い立ちました。 まわりがいくら止めてもきかず、どこからかお金を借りてきて自宅のマンションを改装し、店を始めました。 もちろん儲かることはありませんでした。

その頃、祖父が亡くなりました。 末息子のことを気にかけていた祖父は伯父に相当額の遺産を残しました。

私たち家族も、積もり積もった借金もそれだけあれば全額返済できるだろうと安堵したものです。 ところが叔父は祖父の死から数年後にはまた「お金をかしてくれ」と親戚にいってくるようになりました。 問い詰めると、遺産は借金返済にあてずに全部使ってしまったというのです。 この数年の間、ほとんど稼ぎがなかったということでした。

祖父の遺産を食いつくし、残ったのは、長年たまりにたまった借金の山だけでした。 この先、稼ぎがよくなるとは到底思えず、いつ借金返済できるかわかりません。 叔父の財産といえばマンションだけでしたので、それを売るようにみんなで説得しました。

ちょうどアベノミクスで景気が持ち直した頃だったのでマンションはうまいぐあいに高値で売れ、叔父は賃貸のアパートに移りました。 おかげで負債はきれいになくなり、今に至ります。 [追記]

給料のほとんどが飲み代に消えていく

私は浪費癖が治らず、借金を抱えてしまいました。 会社員として働いていましたが給料日になると給料の半分くらいはホストクラブで使ってしまいます。

当時私は仕事のストレスを抱えていて、ホストクラブで一気にお金を使うことでストレス発散をしていました。 しかし、給料日に給料の半分を使ったとはいえ実家暮らしの私ならその半分の給料でもどうにか暮らしていける状態でした。 ですが、また一週間位経つとストレスでイライラしてきてしまいます。 そして今度は友達と飲みに行くのです。

そんなことの繰り返しで一週間に一回は飲みに行き、実家までタクシーで帰るということをしていました。 友達と飲みに行くのはホストクラブに行くよりも金額的には安いです。 ですが、毎週となると結構な金額になってしまうのです。

給料日前になると小銭しか持っていないという状態になります。 そうなったとしても交通費は定期を購入しているし、お昼は母親が作ってくれたお弁当を持っていけばいいのでどうにかなります。 しかし、どうしても飲みに行くのが我慢できなくなりキャッシングをしてしまうのです。

そんなことを繰り返していると1年で100万円くらいの借金ができてしまいました。 借金が100万円を超えた頃さすがにヤバイと思い、節約する日々が始まりました。 ですが、節約を気をつければ気をつけるほどストレスが溜まり余計にホストクラブや友達との飲みに行ってしまうのです。

それに気づき、ホストクラブに行くのだけはやめて友達と飲みに行くのはやめませんでした。 そしてホストクラブに行くのと同じ金額を借金返済に充てました。 また、ボーナスも半分以上借金返済に充てました。 それでどうにか1年半くらいで借金を完済しました。 [追記]

クレジットカードの支払いをうっかり忘れてしまったために

大学を卒業しても就職できず、フリーター生活をしていました。 バイト料を振り込むための口座が必要になったので銀行に開設の手続きに行ったところ、クレジットカードを作らないかと勧誘されました。 バイト暮らしだったので審査に通らないんじゃないかと思ってたんですが、なぜか審査に通過しました。 自分が一人前になったように思えました。

新しいカードが届くとやはりその使い心地を試してみたいものです。 恐る恐る食事の支払い時にレジに出したところ、問題無く通りました。 その後気付いたのはクレジットカードのキャッシング機能です。 飲み会の会費など現金が必要になることも多く、チョコチョコとキャッシングをしていました。

バイト料の振込口座から自動引落になるため、しばらくは借金返済も問題ありませんでした。 しかし、バイトを辞めた後の借金返済が問題でした、 幸いすぐに次のバイト先は見つかったものの、今度は別の銀行口座へのバイト料振込でした。 ある月に、うっかり借金返済のお金を入金するのを忘れてしまい、カード会社から支払い督促の電話がきました。 初めてのことなのでどうしたらいいか分らず、電話も怖くて取らずに無視しました! 連絡もせずにいたらなんと借金の返済を一括請求されてしまいました。

バイトの身分で作ったカードなので利用可能枠は少なかったのですが、20万円の枠いっぱいに使用していたため一括払いができません。 友だちに頭を下げて周って、なんとかお金を掻き集めて借金の残債を一括払いをしました。 それから数年経ち正社員として働いていますが、未だにクレジットカードの審査が通りません。 [追記]

一度はゼロになった借金をまた繰り返し

以前は消費者金融の金利がとても高かったように思えます。 それだけ審査も簡単で申し込んだらすぐに貸してくれたようなイメージがあります。 しかし、生活苦によりすぐに借金返済ができなくなりました。 長年グレーゾーン金利で借りていたため、債務整理をすると過払い金が発生していることが分かりました! そのため借金の返済額はゼロになりました。

私が行った債務整理は任意整理というタイプで、弁護士に依頼はしましたが借主と貸主が話し合って債務を整理して行く方法です。 この方法だと整理したいもの、したくないものとを選ぶことができるんです。 銀行の借入もあったのですが債務整理はしませんでした。

消費者金融から支払ってもらった過払い金を銀行の支払いに充てましたが、カードローンは解約しませんでした。 消費者金融の借入も銀行の借入も全部無くなったときには本当に人生が明るくなり、やり直せる喜びでいっぱいでした。 しかし、その喜びもつかの間、またしても借金返済に苦しむ毎日が続きます。

過払い金は支払う必要のないお金なので、任意整理をしてもブラックリストにはなりませんでした。 だからまた借金をすることができたのです。 私の失敗は銀行のカードローンを解約せず、手元に残していたことです。 簡単に借りられる状態にあったため、ちょっと手持ちの現金が足りないなと思うとつい借金をしてしまいました。 ブラックじゃないため銀行以外にもまた借りてしまい、借金はまたしてもピーク時に近づいてきています。 せっかくゼロになっていたのにまたも軽い気持ちで借りてしまったことに後悔、返済不能にならないように地道に返していく日々です。 [追記]