借金を支払っている方の中には、自分の収入を考えると完済は無理なのではと悩んでいる人もいると思います。

ここでは、そういった方が債務整理をするべきかの是非について、検討手順をお伝えします。

完済できるかの確認

返済シミュレーション

借り入れをした銀行や消費者金融が業界大手であれば、その金融会社の公式ホームページには返済シミュレーションが備わっているはずです。

自分で電卓を使って計算する方法もありますが、返済シミュレーションを使えば卓上計算機よりはるかに正確に、そして間違いなく自分が完済できるかを知ることができます。 計算機だと算出する式の意味する所を十分理解していないとミスをしていても気づきにくいです。

大抵の返済シミュレーションの場合は、金利と毎月の返済額を入力することで、いつ完済できるのか、また総支払額は幾らになるのかなどを知ることができます。 また、完済年月を入力することで、毎月の返済額を幾らにしなければならないかも知ることができます。

返済シミュレーションで得た結果を基に、自分が完済まで返済を続けることができるのかを判断しましょう。

返済できない場合は

返済シミュレーションをした結果、自分には完済するのは厳しいと感じたなら、まずは親などにお金の工面をお願いできないかを聞いてみましょう。

親が公務員などで安定した職に就いており、なおかつ裕福な生活をしているのならば、資金援助をしてくれるかもしれません。 一方、自分の親は経済的に余裕はないという方は、本格的に債務整理をすることを考えましょう。

債務整理の手順

「債務整理をしたいのだけど、まず何から始めたら良いのだろう?」と思うはずです。 なぜなら、人生の中で何度も債務整理をすることはないので、初めての債務整理体験となるからです。

債務整理には4つの方法がありますが、裁判所に申立てをする場合が多いです。 そのため、債務整理をする場合は、弁護士に代理人として手続きを行ってもらう必要が出てきます。

日本全国に多重債務を専門に取り扱っている法律事務所があります。 そういった法律事務所では、初回の相談は無料で引き受けていることが多いです。 電話や対面でのやり取りは嫌だ、あるいは匿名で相談に乗って欲しいという方もいると思います。

そういう方は、インターネットを使った無料法律相談を利用することをお勧めします。 電子メールでのやり取りになるので、日中は仕事が忙しくて電話に出れないと言う方にもおすすめの方法です。 匿名かつ無料で相談できるなら、たとえ相手が優秀な弁護士だとしても緊張することなく気軽に相談を出来るはずです。

債務整理をしたいという方は、まずは法律事務所の無料相談を利用して、自分の収入と負債額から鑑みてどの債務整理方法がベストなのかを聞くと良いでしょう。 債務整理には「自己破産」と「特定調停」、そして「民事再生」と「任意整理」があります。

自分の場合は、どの債務整理方法を選択すべきなのかを聞く所からスタートしましょう。 そして、相談をした結果、その法律事務所が信頼できると感じたなら、仕事を依頼した場合の支払報酬額等を聞いてみましょう。 自分の納得できる報酬額であれば、正式に法律事務所に自分の債務整理の処理を依頼すると良いです。